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めばえ幼稚園の心
2007・10 |
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母の手のぬくもり 子供たちが、お母さんと手をつないて登園してくるのを見ながら、ふと自分の幼い頃の記憶をたどってみる。 幼稚園に行っていないので同じような記憶はない。け れど、手をつないでもらっていた記憶はいくつかある。だが、めばえ幼稚園の親子のように幸せそうな雰囲気のものではない。 どれも空襲で逃げている緊迫したものなのだ。特に、弟を乳母車に乗せ、母の手に引かれて、町の小さな病院に向かっていたときの記憶は鮮明だ。どこからともなく現れた戦闘機に、いきなり攻撃を仕掛けられそうになった。母は固くわたしの手を握り、息を凝らし、わたしと乳母車を体で覆うようにして木陰に身を潜めていた。その数日前、米兵の遊び半分の機銃掃射で女学生が死んだという噂も聞いていた。 ちょっと記憶が鮮明すぎるので、少しは後で脚色しているかもしれない。ともかく、そのときの母の手はとても温かく、心強く、頼もしかった。4歳だった。 毎日手をつないで登園してくる子供たちにとって、その手のぬくもりは、生涯の宝となるはず。それは心の温もりとして内に成長する。 マスプロ保育をよしとせず、手作りの保育に徹するめばえ幼稚園の伝統へのこだわりは、あらためて、今の時代へのメッセージでもある。 |
重富牧師のフォトギャラリー
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